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神奈川, Japan
いつまでもこの海と暮らしていくために。ディスカバーブルーは海や海の生物、生態系、環境を一人でも多くの人にお伝えしていくために、「人」と「海」とのかけ橋になろうとしています。

2013年12月7日土曜日

海のミュージアム「冬の『お林』ネイチャーウォーク」(12/1)

12月1日(日)は、「海のミュージアム ~冬の『お林』ネイチャーウォーク」を開催しました。
真鶴半島の森林の一部と、岬の先端の岩礁は、神奈川県立自然公園の特別地域に指定されたすばらしい自然があります。その中に「お林」と呼ばれ地元の人に大切にされて来た森があり、2009年には神奈川県の天然記念物に指定されています。今回はその「お林」をメインに、半島の自然を観察しながら歩きました。

「お林」は常緑照葉樹といって、一年を通して緑色をした葉をつける樹木の生い茂る森で、温暖な地域の森林の特徴を持っています。日本の太平洋側は南から流れる黒潮が千葉県沖ぐらいまで流れており、その一部が相模湾へも入っています。この黒潮の影響を受けて真鶴半島も比較的暖かく、冬のこの時期でも、緑の中での森林浴を楽しむことができます。豊かな森にも海流が関係しているのというのを知った上で実際に観察すると、海と陸とのつながりを感じられます。


今回は特別講師として、神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員で植物がご専門の田中 徳久さんをお招きし、植物の名前や特徴を詳しく教えて頂くことができました。植物の種類の見分け方も教えて頂きましたが、葉の形だけでなく、葉脈(葉に通っている筋)の枝分かれの仕方の違いも種を調べる鍵になるということを聞いて、みなさんも驚いていらっしゃいました。



「お林」の中にはたくさんの鳥も生息しています。そこで、参加者のみなさんに1分間じっと耳を澄ましてもらって、何種類の鳴き声が聞こえるかを数えてもらいました。風で葉のこすれる音に混じって、いろいろな鳴き声が聞こえてきました。今回は、シジュウカラ、コガラ、トビやガビチョウなど8種類のさえずりを確認できました。 
その他にも、モグラが土を掘った痕の「モグラ塚」を見つけたり、葉に産みつけられた虫の卵を発見できたりと、「お林」は、多くの動物の生息場所にもなっていることも観察できました。

ネイチャーウォークの後半は、番場浦から三ツ石にかけての海岸を歩きました。
海岸にも植物は多く、トベラの実が割れ中の赤い果実が見えたり、イソギクやツワブキなどの植物が黄色い花を咲かせたりしていて、冬の海岸の鮮やかな植物を観察して楽しんで頂くことができました。
お林から三ツ石が見えるスポット。


トベラは見が割れて中の果実が見えます。

最後に訪れた三ツ石海岸では、少し海辺の生き物をさがしたり、浜に流れついた漂着物を拾ったりしました。小さなカニが数匹見つかりましたが、にぎやかな夏にくらべると観察できる生物もだいぶ少なくなり、海もすっかり冬支度が進んだようです。


今年の海のミュージアムは、今回で締めくくりとなります。みなさまのおかげで、今年もたくさんの方々にお会いし、海の自然や生態系の魅力をお伝えし、一緒に楽しむことができました。どうもありがとうございました。
次回は、2014年2月1日(土)~2月2日(日)「見よう、聞こう。まなづるの海の魅力」を開催します。海の生物の紹介展示と海で活躍されている方をゲストにお招きしてトークイベントを行います。ぜひ、来年も遊びに来て下さい。


※「海のミュージアム」は、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業として、真鶴町立遠藤貝類博物館が主催し、Discover blueが実施しています。

2013年11月26日火曜日

真鶴町役場職員向け研修「海を活かしたまちづくり研修会」(11/22)

11/22(金)は、真鶴町役場内で「海を活かしたまちづくり研修会」を開催し、町役場のさまざまな部局から多くの職員のみなさまにご参加頂きました。

研修では、ディスカバーブルーの代表理事水井より、真鶴の海の魅力や、2011年より町立遠藤貝類博物館と取組んできた海の自然を活かした活動についてお話しさせて頂きました。
真鶴の海の自然の素晴らしさや、そこに暮らす生物が多様であることなどを写真などを使って紹介するとともに、現在実施している一般公開イベント「海のミュージアム」には、真鶴町内だけでなく、神奈川県各地域や県外からも多数の方にご参加頂き、大変好評を得ていることをご報告し、町の海の自然の魅力とその効果を改めて認識して頂くことができました。


後半では、横浜国立大学大学院環境情報研究院 下出信次 准教授を講師にお招きし、真鶴の海の環境とその生態系を支えるプランクトンについてお話頂きました。
真鶴町には、横浜国立大学の臨海環境センターがあり、学生や研究者がさまざまな調査を行っています。下出先生には調査で明らかになった真鶴の海洋環境(水温、塩分など)、プランクトンの種類、季節や深度によるちがいについてもご講義頂きました。

その後、真鶴漁港でつかまえたプランクトンを顕微鏡を使って、漁業の町を支えている小さな生物を役場の皆さんに観察してもらいました。



海辺の町にくらす人々にとって、海は当たり前の存在かもしれません。でも、今回のようにいつもと違った視点から見ることで、地元の海の自然や生物に興味をもったり、これまで知らなかった価値を再発見することができます。ここから、海を大切にしつつ、それを活かしたまちづくりなどの行政につなげていただければと思います。


※この事業は、文部科学省「公民館を中心とした社会教育活性化支援プログラム」に採択され、「海の自然を活かした地域活性化と観光振興~海を学び、海に親しむ場づくり~」事業の一環として実施しました。

2013年11月25日月曜日

ダイバー向けプランクトン観察会

Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業の一環として、真鶴町内の漁協と連携し、一般向けに「海を学び、海に親しむ場づくり」のための事業を実施しています。

11/24に、岩漁協・岩ダイビングセンターと共催で、ダイバー向けプランクトン観察会を実施しました。
真鶴町はもともとダイビングのメッカで、日本にダイビングが広まった頃から多くの方が美しい海の景観に魅せられ、訪れていました。有名な水中写真家も、真鶴でダイビングをはじめられた方がいらっしゃいます。
岩ダイビングセンターは漁協直営のダイビングセンターで、ビーチダイビングとボートダービングのスポットがある、とても人気なダイビングポイントです。年間1,000人以上の方がダイビングを楽しみに訪れています。

今回は、ここでダイビングを楽しんだ方に、ダイビングでは見ない(目をこらせば見えるのですが)プランクトンを観察していただきました。

先ほどまで潜っていた海でプランクトンを採取し、そこに無数の微小な生物が生息していることに戸惑いながらも、ダイビングで見かける多くの生物たちを支える生物であることを実感していただきました。

プランクトンネットで各自プランクトンを採取してもらいました


きれいな形をした珪藻(植物プランクトン)が多く見れました
実は、スキューバダイビングにはプランクトンが大きく影響を及ぼしています。この時期、真鶴や相模湾、伊豆、そして、多くの温帯域では、沖縄並みの透明度の中でダイビングが楽しめます。(水温は下がってきているので、6.5mm以上の厚さのウエットスーツ、ドライスーツが必須ですが)
透明度が冬場に良くなる理由はプランクトンが少なくなっているからです。一方、春〜夏はプランクトンが繁殖し、非常に透明度が悪く、1m先も見えないことさえあります(もちろんそのような状況の時はダイビングは避けたほうがいいのですが)。でも、この大量のプランクトンがダイビングで見ることのできる、美しく多様な生物を育んでいます。

真鶴町岩のダイビングスポットの様子
ダイビングやシュノーケリングを楽しみながら、プランクトンのことを思い出すと、多様で無数の命に囲まれながら海に抱かれているということを感じることができます。なんとも言えない安心感を味わえます。(あくまで個人的な見解です)
ぜひ、機会があれば、ダイバーでない方はダイビングを経験してみてください。

<ダイバーの方へ>
ダイビングをしながら、プランクトンを観察・実感できます。
海面直下で透明度が悪く、少し潜ると透明度が良いのは、大体において植物プランクトンが日光がよく当たる海面よりにいるからです。また、海面直下でキラキラ光っている長細いものは、植物プランクトンである珪藻の連鎖体(ひとつひとつは小さいのですが、連なると細い糸のように見える時があります)です。海底で横になると、海底直上で群れるアミ(動物プランクトンで小型のエビのような動物)が見れることがあります。また、春先くらいに埃の固まりみたいなものがたくさん漂っていることがありますが、これは繁殖した珪藻が固まっているからです。このようなものが凝集しながら沈んでいくものを「マリンスノー」といいます。ダイビングをされる際にぜひ観察してみてください。

2013年11月22日金曜日

真鶴魚まつり プランクトン観察ブース出展

Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業の一環として、真鶴町内の漁協と連携し、一般向けに「海を学び、海に親しむ場づくり」のための事業を実施しています。

11月17日(日)は、真鶴町で「海神のまち 豊漁豊作祭『龍宮祭』」が開催され、そのイベントのうちの一つの「魚まつり」の会場で、海のプランクトン観察ブースを出展しました。
「魚まつり」では、漁協直売の鮮魚販売コーナー、カニ汁などの海の幸を味わえるコーナー、さらにひもの作り体験や魚のつかみ取りなど、真鶴の海の恵みを体験できるコーナーが並びました。その一角にプランクトン観察ブースを設置し、小魚などの餌となり、真鶴の生態系を支える海のプランクトンについて紹介させて頂きました。


プランクトン観察ブースでプランクトンを紹介しています






















お祭りのテントに顕微鏡が並ぶ光景が珍しいこともあり、漁協さんの新鮮なお魚を買いにきたご夫婦や、魚のつかみ取りを夢中で楽しんでびしょ濡れになってしまったお子さんにも立ち寄って頂きました。真鶴町の地元の方はもちろん、神奈川県外からいらした方など、多くの人にプランクトンを観察して頂くことができました。


また、ご希望があれば「プランクトン観察ツアー」として、真鶴港で自分でプランクトンをつかまえたり、室内に用意した顕微鏡でじっくり観察して頂きました。

水温が下がるこの時期は、プランクトンの量は少なくなってきていますが、植物プランクトンの珪藻(けいそう)のなかま、渦鞭毛藻(うずべんもうそう)のなかまや、動物プランクトンの貝やゴカイのこども、小魚の主なえさになるカイアシ類などさまざまな種類のプランクトンを観察して頂くことができました。

普段は魚が何を食べているのかということは、あまり知る機会はありませんが、今回のようにお魚を買ったり、ひものを作る体験とともにプランクトンを観察してもらうと、海の生態系を支える生物がとても小さく、たくさんの種類がいることを知ることができ、プランクトンもプランクトンの生活する真鶴の豊かな海も、ぐっと身近に感じてもらえるものと思います。


食卓にお魚が並んだら、小さくても海の生態系を支えているプランクトンのこと、たまには思い出してみてくださいね。

2013年11月21日木曜日

海の授業 〜地域の海の自然を知る授業〜 湯河原町立東台福浦小学校4年生のみなさん

海の授業~地域の海の自然を知る授業~ 東台福浦小学校4年生のみなさん

Discover Blueでは、「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」として、神奈川県内の小学校等を対象に出前授業を行っています。

11月14日(木)は、湯河原町立東台福浦小学校へお伺いして、4年生に「海の授業」をさせていただきました。
湯河原町は、神奈川県の沿岸の町で、小学校のすぐ近くには福浦漁港や夏場は海水浴で賑わう吉浜海岸などがあります。自分たちの住む町の海はどんな様子なのか、どんな生物がいるのかを知ってもらうために、授業では、海の標本やスライドを使って、地域の海の生物や自然を紹介しました。

最初に紹介したのはアオザメの歯の標本です。これは湯河原町のお隣にある真鶴町の定置網にかかったもので、サメの歯というだけで子どもたちはびっくりしていましたが、この付近の沖にはアオザメだけでなく、いろいろなサメもいるということをお話すると、もっと驚いていました。その他にも、カニの甲羅、アワビやサザエなどの貝殻、ウニやヒトデの標本などを使って、生物の名前やどんな生活をしているのかを紹介し、標本を実際にさわって観察してもらいました。見慣れない生物の標本を目の前に、そーっと触ってみたり、じっくり手の上に乗せてみて、上から横から見てみたり、他の標本と比べてみたりしていました。はじめての感触に「おぉ!」とビックリする子や、「軽い!」とか「つるつるー!」など、感想を教えてくれる子もいました。
みなさんの暮らす町のすぐ近くの海は、こんなに多様な生物の暮らす素晴らしい海だということを実感してもらえたのではないかと思います。
サメの歯の標本を紹介しています。
子ども達はびっくり!
サザエの殻をみがいたもの。
「こんなにきれいなんて知らなかった」との声も。

続いて、海の中の様子やそこに暮らす生物をスライドを使って紹介しました。海の生物は非常に多くの種類がいるので、標本で紹介できるのは、実はほんの一部です。そこで、その他の生物や、海の中に広がる陸上とは違った景色をスライドと写真を見てもらって解説しました。すぐ近くの海に暮らす見たことも無い生物の写真に、みなさんまたまたビックリしていました。「なにこれー!?」と目を丸くしたり、スタッフの説明を聞いて生物の名前を一生懸命メモしたり。
また、湯河原などの沖には明治の終わり頃に、アメリカの海洋調査船チャレンジャー号が生物などの調査のために訪れています。その時にたくさんの新種が発見され、世界に報告されました。その成果の一部が載った古い文献をこどもたちにみてもらいました。そこには、生物の採取地として「Fukuura(福浦)」と記載されています。当時から神奈川県の面する、相模湾・相模灘にはとても多くの生物が生息していることが世界的に知られていました。
今回の「海の授業」で、地域の海について知ってもらい、みなさんが海のことに興味をもったり、好きになってくれるきっかけになればうれしいです。

標本では紹介しきれない、海の生物をスライドを使って解説。

3月頃からは、日中の時間帯に潮が引くようになり、磯で生物観察ができるようになります。今回の海の授業に加え、実際にフィールドでの体験学習も実施すると、地域の海についてよりよい学習ができます。春になったら、磯や浜辺などへも一緒に観察に出かけることができればいいと思います。


この事業は、「中央ろうきん助成プログラム」の支援を受けて実施しました。

真鶴自然こどもクラブ 「秋の海であそぼう!」(11/12)

Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業の一環として、真鶴町内児童を対象に、町内の海や森林の自然のすばらしさを体験的に知ってもらうことを目的として「真鶴自然こどもクラブ」を実施しています。

11月12日(木)は、「真鶴自然こどもクラブ ~秋の海であそぼう!~」を実施しました。「真鶴自然こどもクラブ」は毎回、真鶴町内の子ども達に集まってもらっていますが、今回は、まなづる小学校の1~3年生が活動している「いきいき放課後こどもクラブ」と合同開催で、学校の授業が終わったあとに行いました。
まなづる小学校のみなさんは、すばらしい環境の海がすぐ近くにあり、毎年、小学校全学年を対象に行う「海の学校」や「真鶴自然こどもクラブ」などで町立遠藤貝類博物館の学芸員やディスカバーブルーのスタッフと一緒に磯の生物観察もしており、春から夏にかけての海には出かける機会がよくあります。でも、秋になり、少し寒くなってくると海に行く機会はなかなかありません。今回は、秋の海で遊んで、夏とは違った自然の様子を観察してもらいました。


当日は寒く、直前まで小雨がぱらついていましたが、こどもクラブが始まる頃には、青空も見え、暖かい日差しが差してきました。町立遠藤貝類博物館前から、三ツ石海岸に移動して、夏場と同じように磯の生物をさがしてもらったり、浜辺に打上った漂着物をさがしてビーチコーミングをしてもらいました。



秋から冬にかけては、夜に潮が引きます。そのため、当日も夏場に磯の生物観察をする場所は、ほとんどが海の中でした。それでも、子どもは生物が大好きで、波打ち際の石の隙間を生物がいないか一生懸命さがしていました。すると、アカイソガニやベンケイガニが見つかりました。これらのカニは、水が苦手な性質なので、潮が満ちているときでも、海水の下にならないような場所に生活しているのです。それで、今回のように潮が引いていないときでも見つけることができたのです。

ビーチコーミングでは、海のもの以外にもクルミやドングリなどの植物の実など、川が海の運び、海が岸に運んだものもたくさん見つかりました。
また、秋になって三ツ石海岸周辺の海岸植物のツルナも実をつけていますが、それらも多く見つかり、海辺の漂着物からも秋らしさを観察することができました。


海水浴や磯観察はできないけれど、秋の海も楽しく遊び、自然を観察してもらうことができました。次回の「真鶴自然こどもクラブ」でも、冬の海やお林でもみなさんと楽しく過ごしながら、真鶴の自然を紹介したいと思います。



2013年11月11日月曜日

海のミュージアム 「ビーチコーミング ~漂着物をさがして観察しよう~」(11/4)

Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業として、真鶴町立遠藤貝類博物館が主催する、一般公開イベント「海のミュージアム」を実施しています。

11月4日(月)は、海のミュージアム「ビーチコーミング~漂着物をさがして観察しよう~」を開催しました。
ビーチコーミングというのは、海辺に打ち上った「漂着物」をさがし集めて、それを調べたり観察したりして楽しむことをいいます。貝殻をコレクションしたり、流木でオブジェをつくったり、ビーチコーミングではいろいろな楽しみ方がありますが、今回のイベントでは、漂着物をよく観察することで、海の生物や環境、そしてそのまわりの陸や山などの自然を知り、親しんでもらうことをテーマとしました。


博物館に集合後、三ツ石海岸に移動し、参加者のみなさんそれぞれに漂着物をさがして頂きました。
じっくりさがすと、知らぬ間に夢中になり、どんな漂着物を見つけられるのかという期待と好奇心で大人でもわくわくしてしまいます。


三ツ石周辺の海で生活する生物が打ち上がったものも、貝やウニの殻などたくさん見つかりました。また、クルミや流木など真鶴半島ではあまり見られない植物は、川を流れて、陸から来たと考えられます。クルミには、アカネズミ(?)がかじった痕がついてることもあり、よく観察すると陸上の自然の生物のことまで知ることができるのです。

また、カニやヤドカリ、ナマコなど海の生物も子ども達が見つけてくれました。寒くなり、磯の生物もだんだんと少なくなってきていました。三ツ石海岸にも冬が近づいてきています。



次回の海のミュージアムは、海とつながりの深い陸の自然も学ぶイベントとして「冬の『お林』ネイチャーウォーク」(12月1日(日))を開催し、お林と海辺を散策します。江戸時代から真鶴の人々に大切にされてきた「お林」で、一緒に自然を観察しましょう。




2013年9月30日月曜日

海のミュージアム 「海のプランクトンを観察しよう」(9/29)


Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業として、真鶴町立遠藤貝類博物館が主催する、一般公開イベント「海のミュージアム」を実施しています。

9月29日(日)は、海のミュージアム「海のプランクトンの生物を観察しよう」を開催しました。
横浜国立大学の臨海環境センターに集合後、プランクトンをつかまえるために岩漁港へ歩いて移動しました。実は、当日はプランクトンとは別にもう一つ、スタッフも楽しみにしていることがありました。この時期には、沖縄など南の海に生息する魚を真鶴の磯や港などで見ることができるので、参加者のみなさんにもぜひ、ご紹介したいと考えていました。8月末~11月初めくらいまでは海水温が高いので、黒潮にのってやってきた魚がそこで生きることができ、このような魚は「季節来遊魚」とよばれます。

港に着くと、岸壁から水中を観察しながら歩きました。すると、すぐに鮮やかなブルーのソラスズメダイが10匹くらい群れているのを発見しました。さらに、ナンヨウツバメウオの幼魚やヨウジウオなどもご紹介することができました。参加したお子様にも「水族館みたい!」と喜んで頂けました。
岸壁のそばで群れるソラスズメダイ

左上から延びているのはヤガラの仲間、左下はナンヨウツバメウオの幼魚、
右下はカコボラ


その後、プランクトンネットを使ってプランクトンをみなさんでつかまえました。プランクトンは、各自お持ち頂いたペットボトルに入れて、臨海環境センターまで持ち帰りました。


当日は、ヤコウチュウと二枚貝の幼生(こども)が、たくさん観察できました。同じ場所、同じ方法でつかまえたプランクトンですが、観察会をするたびに、見つかる種類やその量が違います。季節によっても違いがありますが、その日その日で変わる場合もあり、海の環境の複雑さを学べて、何度観察しても楽しむことができます。
二枚貝の幼生が多く見られました。

次回の海のプランクトン観察は、「豊かな海の自然とその恵み ~ひもの作り体験とプランクトン観察~」として、真鶴漁協にご協力頂き、ひもの作り体験とセットで行います(10/26(土))。真鶴の美味しいお魚とその餌となるプランクトンについて学び、海の恵みを体験できるイベントになっています。ぜひ、遊びにきて下さい。

2013年9月26日木曜日

海のミュージアム「磯の生物を観察しよう」(9/22)

Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業として、真鶴町立遠藤貝類博物館が主催する、一般公開イベント「海のミュージアム」を実施しています。

9月22日(日)は、海のミュージアム「磯の生物を観察しよう」を開催しました。もともとは9月8日に予定していたものが、雨天のため延期となり、残念ながらご参加頂けなくなった方もいらっしゃいましたが、当日は晴天に恵まれて開催することができました。

磯の生物の観察イベントは、大潮の干潮時に行います。潮が引いたときは様々な生物を見つけることができるので、生物観察を楽しんでもらうことができるからです。しかしこの潮の満ち引きは、季節によって時間帯が異なり、春から夏にかけては干潮時刻が日中にあたりますが、逆に秋から冬の間は干潮時刻が夜間になってしまうので、磯の生物観察を日中に行えるのは、3月~9月頃までとなってしまいます。そのため、海のミュージアムでの磯の生物観察イベントは、今回が今年最後の開催なりました。磯の生物観察ができなくなると、夏の終わりを感じてスタッフ一同、ちょっと寂しくなってしまいます(笑)。

イベントを安全に楽しんで頂けるよう、
スタッフから危険生物などについて説明しています。
今回は、ウニやヒトデ、ナマコなどの棘皮動物や、カニやエビなどの節足動物、貝などの軟体動物など、三ツ石海岸でよく見かける、みなさんにぜひ知って欲しい代表的な生物が勢揃いしました。
見つけた生物をみんなで観察。どんな生物がいるかな?

最近では、人気のテレビドラマの影響で、ウニを見つけるととてもうれしそうなお子様も多くなりました。また、ドラマとは違って、ウニが潮だまりのような浅いところでも見つかることにお母さんやお父さんは驚いていらっしゃいます。
実は、三ツ石海岸でよく見られる「ムラサキウニ」は、 ドラマで出てくる「キタムラサキウニ」よりは南方に生息する種類がちがうものなのです。そのため、生活の場所や方法にも違いがあります。ウニといっても、いろんな種類があり、三ツ石海岸では一度の観察会で数種類を見つけることができます。



テレビや水族館などで、海の生物に興味がわいたら、ぜひ「海のミュージアム」など各イベントに参加してホンモノの海の自然に会いにきて下さい。
「海のミュージアム」では、 今年の磯の生物観察イベントは今回で終了となりますが、 10月以降も真鶴の海の自然、さらに海の美味しい恵みや陸の自然の魅力を体験できるイベントを開催して参ります。ぜひ遊びにきて下さい。


2013年9月22日日曜日

海の授業 〜地域の海の自然を知る授業〜 早川スクールコミュニティのみなさん


Discover Blueでは、「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」として、神奈川県内の小学校等を対象に出前授業を行っています。

9月21日(土)は、早川スクールコミュニティのみなさんと「夜のプランクトン観察会」を行いました。
夏休みのころと比べると日が落ちる時間も早まり、みなさんと集合した7時にはすっかり暗くなっていましたが、わくわくした様子で早川公民館に集まってくれました。


最初に、相模湾の環境や生物の紹介、プランクトンについてのレクチャーなどをして早川港へ移動しました。
真っ暗な港ですが、お友達どうしでプランクトンをつかまえるところを照らしてあげたり、プランクトンをつかまえてペットボトルに入れるのを手伝ったりと、みんなで協力している様子が印象的でした。


公民館に戻って、ひとりずつ顕微鏡で観察してもらいました。海の代表的なプランクトンのカイアシ類はもちろん、貝やゴカイの幼生もたくさんいましたが、当日はエビのなかまやカニの幼生、クモヒトデと思われる棘皮動物の幼生など多様な動物プランクトンを観察することができました。


自分たちの家のすぐそばの港にも、こんなにもたくさんの小さな生物が生活していることを、自分でつかまえて自分で観察することで、実感してもらうことができたと思います。
普段はなかなか意識することがないかもしれませんが、早川港を通った時、お魚を食べる時などにちょっとだけ思い出してください。



この事業は、「中央ろうきん助成プログラム」の支援を受けて実施しました。



2013年8月29日木曜日

湘南-HIRATSUKA-海の学校(海のプランクトン観察会)


8月24日(土)は、湘南ひらつかビーチパークで開催された「湘南-HURATSUKA-海の学校」にて「海のプランクトン観察会」を実施させて頂きました。

当日は、どんより曇り空で雨の心配がありましたが、平塚のビーチに立てられた「湘南-HIRATSUKA-海の学校」テントの下に顕微鏡を並べて、プランクトンの写真などを展示しました。今まで何度もプランクトン観察会を行わせて頂いていますが、ビーチでの観察会は初めてで、潮風がきもちよい会場でした。


テント前に集合してから平塚新港フィッシャリーナへ移動して、プランクトンをつかまえました。徒歩10分以上の道のりでしたが、潮風に吹かれてみんなでゆっくり浜辺を散歩できました。参加してくれたのは、ほとんどが平塚の子ども達でしたが、一緒に歩きながら「この海で遊んだことあるよ!」「学校でプランクトン見たよ」などといろんなお話をしてくれました。


港につくと、プランクトンネットを使ってプランクトンを捕まえました。各自で準備してもらったペットボトルに自分で捕まえたプランクトンを入れてテントまで持って帰ります。ペットボトルをのぞき込むと何やら小さな小さなものが、ぴょこぴょこ動いているのが見えて、みんなも興味津々の様子でした。早く顕微鏡で見てみたくなります。

テントに戻った後、少し海の生物についてレクチャーをしてから、プランクトンを顕微鏡で観察しました。港でペットボトルの中をぴょこぴょこ動いていたのは、カイアシ類という動物プランクトンでした。そのカイアシ類は小魚の餌になる重要な生物ということもお話ししました。


他にも、巻貝や二枚貝、ゴカイなど、一生のうちのこどもの時代(幼生)だけをプランクトンとして生活する動物プランクトンや、珪藻や渦鞭毛藻などの植物プランクトンなど多様な生物を観察してもらうことができました。
観察会のあとには、「湘南-HIRATSUKA-海の学校」のマリンスポーツ体験も予定されており、それに参加する子ども達もいたので、「海の水のなかにこんなにいるのー?これから入るのに・・・」と、びっくりしていました(笑)。
観察会は午前、午後一回ずつ行いました。

今回のイベントは、湘南の海でのマリンスポーツなどの楽しさと、プランクトン観察で見た海の自然や生態系の素晴らしさという海の様々な魅力を同時に体験できるものでした。その体験を通して、子ども達が自分の地域の海をもっと身近に感じ、もっと好きになってくれればと思います。

2013年8月22日木曜日

真鶴町 夜のプランクトン観察会(8/19)


Discover Blueでは、真鶴町より「真鶴町立遠藤貝類博物館『海の学校』」事業を受託し、真鶴町の小中学校や真鶴町を遠足などで訪れる学校や団体向けに磯の生物観察等の指導を行っています。

8月19日(月)は、真鶴町内の小学生向けに「夜のプランクトン観察会」を開催しました。
夕方、日が沈んで暗くなり始めたころ、横浜国立大学の臨海環境センターに集合しました。

プランクトンの採り方などを説明してから岩漁港へ移動し、プランクトンを採取しました。1人ずつ順番にプランクトンネットで捕まえてもらいましたが、ネットを引き上げるときに水面が青白く光っているのが見えると、「わぁ、光った!」と歓声があがりました。こどもはもちろん、一緒にご参加頂いた保護者の方もびっくりされていました。青白い光の正体を楽しみに、捕まえたプランクトンをみんなに持ってきてもらった空のペットボトルに入れて臨海環境センターまで持ち帰りました。

まずは持ち帰ったプランクトンを投影機で映写して見てみました。スクリーンいっぱいにプランクトンの影が映り、さまざまな種類の動物プランクトンの形や特徴的な動きを観察したり、小さな植物プランクトンが漂う様子を観察することができます。真っ暗な教室にプランクトンの影が映し出される様子もなかなか素敵で、みんなで見入ってしまいます。


その後、顕微鏡を使ってプランクトンを詳しく観察しました。先程、漁港で見た青白い光の正体は、「ヤコウチュウ」といいます。植物プランクトン渦鞭毛藻のなかまで、刺激を与えると青白く光るので、「夜のプランクトン観察会」でとても人気があります。みんなのペットボトルにもたくさんのヤコウチュウが入っていたので、希望する人にはお家に持って帰ってもらいました。お家でも光るところを見られたでしょうか。


2013年8月14日水曜日

海のミュージアム「磯の生物を観察しよう」(8/11)


 Discover Blueでは、文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」事業として、真鶴町立遠藤貝類博物館が主催する、一般公開イベント「海のミュージアム」を実施しています。

8月11日(日)は、「海のミュージアム~磯の生物を観察しよう~」を開催しました。
数日前から夏空が続き、かんかん照りの太陽の下、大変な暑さの中での開催となりましたが、夏休みも始まり、多くのお子様連れのご家族にご参加頂くことができました。

博物館から海岸までは、200段以上の階段を下るので、観察場所に着く頃にはたくさんの汗をかきましたが、磯に着いて潮だまりに足を入れるとひんやり気持ちよく、少し涼しくなります。当日は本当に暑かったこともあり、おしりまで海に入って濡れてしまうお子様もいました。
夏空が広がりました。危険な生物について説明中。

みなさん、夢中で生物を探しています。



夏の暑さがつらいのは、私たち人間だけではありません。磯の生物にとっても、高温や乾燥は生きるためには厳しい環境であり、いくつかの生物にはそれを乗り越えるために工夫しているようすを観察することができます。
例えばアラレタマキビは岩にくっついて生活していますが、その岩が高温になると、接する面積をなるべく少なくすることで高温に耐えています。また、クロフジツボは空隙が多い断熱効果のある殻でからだを覆うことで、高温と乾燥から身を守っています。
その他の生物は、水を求めて少し深い方へ移動するか石の下にいます。石の下は、外敵から隠れることができるだけではなく、日陰で湿っているので、磯の生物にとっても生活しやすい場所となります。ですから、石をひっくり返すといろんな生物を観察することができますが、最後は、必ずもとに戻してあげることが大切です。

参加者のみなさんは汗だくになりながらも、生物を一生懸命さがして頂きました。ご家族でのご参加が多かったので、お父さんが大きな石を動かしたり、お母さんとお子様が協力してカニや魚をつかまえたりされていました。 はじめは、生物を触れなかったお子様も「いたー!」と声をあげ、終了の合図があってもなかなか戻って来ないほど夢中になっていました。スタートから1時間弱の間に、 貝類やウミウシ、カニやナマコも数種類ずつ見つかりました。


また、岩などにくっついてつかまえることのできない動物もご紹介させて頂きました。三ツ石海岸では群生(ある種類の生物が特定の場所に群がって生息していること)する様子が珍しく、神奈川県の天然記念物に指定されている「ウメボシイソギンチャク」や、 原始的な体のつくりをしていて筋肉も神経もないカイメンのなかまなどは、 移動はしないのですが他の生物などを食べて生活する「動物」です。海にはこのように移動しない「動物」がたくさんいます。そこが陸上の生物とくらべると変わっていて、海の生物が不思議でおもしろいものが多い理由のひとつでもあります。
海で生物観察をするときは、岩の表面や隙間、海藻の間などもじ~っと観察して、ぜひ動かない「動物」の仲間も探してみて下さい。

2013年8月12日月曜日

NPO法人科学技術教育ネットワーク様 オーシャンプロジェクト2013


Discover Blueでは、より多くの皆様に海の生物や生態系について知って頂くため、各団体様向けの観察会の指導やイベントをさせて頂いています。

8月7日(水)は、NPO法人 科学技術教育ネットワーク様主催の「オーシャンプロジェクト2013」の磯の生物の観察会と、夜のプランクトン観察の指導をさせて頂きました。この「オーシャンプロジェクト」は、NPO法人科学技術教育ネットワーク様が毎年開催しているもので、小学3年生以上を対象に参加者を募り、神奈川県の真鶴町に宿泊学習に来ています。

午前中は、三ツ石海岸で「磯の生物観察」を行いました。お天気は快晴。照りつける太陽の下、元気いっぱいの子ども達が磯で生物を探し始めました。網で魚をすくおうと頑張る子、事前に教えた通り、転石の下をじーっとのぞく子、スタッフが見つけたナマコに夢中になって自分でもどうしても見つけようとする子。科学や理科が好きでも、海で遊ぶことはなかなかないという子が多いようで、初めての海の生物に驚きながらも積極的に観察していました。びっくりする生物を見つけると引率の先生を大きな声で呼んで、生物の特徴を一生懸命伝えていました。炎天下でしたが、普段はロボットなど工学系がご専門の先生方にも、海の生物の面白さを子ども達と一緒に楽しんで頂けたようでした。

磯でスタッフから事前説明。
危険な生物や気をつけて欲しいことをお話しします。
潮だまりで生物を探します。何がいるかな?
つかまえた生物を解説しています。


夕方、暗くなりはじめたころに、みなさんが宿泊している真鶴の民宿「入船」へお邪魔して、「夜のプランクトン観察」を行いました。
大広間でプランクトンのつかまえ方を説明してから、真鶴港へプランクトンをとりに行きました。夜の港で懐中電灯を照らしながら、プランクトンネットを使って上手にプランクトンを採取して、ペットボトルに入れて持ち帰りました。
当日は、ある種類のプランクトンが多く発生していたので、宿に戻ってみんなで実験をしました。大広間の電気を消して部屋を真っ暗にし、みんなでプランクトンの入ったペットボトルをそっと揺らします。すると、ペットボトルの中の海水面あたりに、キラリキラリ青白い小さい光が見えました。「わぁー、光った!」「こっちももっと光ってるよ。」暗闇の中で歓声が上がりました。この光はの正体はヤコウチュウという植物プランクトンで、刺激を与えると青白い光を発する性質があります。
それから、宿に持ち込んだ顕微鏡を使ってプランクトンを実際に観察してもらいました。顕微鏡を使えば、プランクトンがどんな形をしているのか、どんな動きをするのかを見ることができます。「動いている、いっぱいいる!」「このプランクトンなんですかー?!」と、子供たちも先生方も、今まで知らなかった小さな小さな海の生物に、とても興味を持ってくれたようでした。

旅館の大広間をお借りしてのレクチャー。
夜の真鶴漁港でプランクトン採取.
みなさん、夢中で観察してくれました。


丸1日、プログラムをご一緒させて頂くことができましたが、このような夏休みの思い出が、海から遠い地域に暮らしている子にとっても、海の見える地域に暮らしている子にとっても海や海の生物のことを身近に感じてくれるきっかけになると思います。また、来年も海の自然や生物に会いにきて下さい。

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