海の自然を活かした観光促進のためのワークショップ (真鶴町)(2014年12月10日)

12月10日は、真鶴町内で宿泊業や飲食業など主に観光産業に関わっていらっしゃる方を対象に「海の自然を活かした観光促進のためのワークショップ 」を行い、これまで海のミュージアムなどのイベントで参加者のみなさんに楽しんでいただいている内容を体験していただきました。

今回のワークショップは「プランクトン観察」を行い、真鶴町の飲食店や旅館をされている方や真鶴町の自然や観光産業に興味をお持ちの町民の方などにお集まりいただきました。
はじめに、これまでの活動実績や、海のミュージアムなどイベントの様子などを紹介し、真鶴町の海の自然が素晴らしく、その自然を楽しむために町外からも多くのお客さまにお越しいただき、大変喜んでいただけている現状をお話ししました。

その後、実際に海のミュージアムのプログラムの一つである「プランクトン観察」を体験していただきました。海の生物の中でも「プランクトン」とは何かをご説明した後、真鶴港へ移動してプランクトンをつかまえました。冬でプランクトンは少なくなっているのですが、ペットボトルにプランクトン入れると、その中をみなさんで覗き込み、何だかとても細かいものが点々と見える様子を確認してもらいました。

つかまえたプランクトンを入れたペットボトルをみなさんに見ていただきました。

 室内に戻って、顕微鏡でプランクトンを観察しました。顕微鏡なんて小学校や中学校以来という方は、1人1台使える顕微鏡になつかしそうでしたが、ピントが合ってプランクトンが見えてくると、「へー!これがプランクトン!?」と、さらに楽しんでいただけたようでした。植物プランクトンの珪藻のなかまの他に、二枚貝の幼生やオタマボヤなどの動物プランクトンも観察することができ、「これは、おもしろい。夢中になるね!」と喜んでいただけたようでした。
顕微鏡観察の様子。
オタマボヤ(写真は2014年8月撮影のもの)

最後は、スタッフからまとめのレクチャーを行いましたが、参加者のみなさんからも真鶴の海や観光についてや今日のようなプログラムなどについての意見や質問が出たりして、いつのまにか議論して、みなさんと考える場になっていました。真鶴町の海の自然は、地域のみなさんには身近で当たり前の存在ですが、魅力いっぱいで、開発や破壊などではなく、上手に管理し活かしていくことで持続的な観光に結び付けられるのではないかなどの意見もあり、みなさんの熱意が伝わってきました。
今回のプランクトン観察会での体験も、みなさんのお仕事に少しでもお役に立てていただければと思います。


※今回のイベントは、文部科学省 公民館を中心とした社会教育支援事業の一環ととして、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーが企画・実施しました。

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