海を活かしたまちづくり研修会「横浜国立大学実習船体験乗船」 2017年11月10日

2017年11月10日(金)に、真鶴町役場職員研修として「海を活かしたまちづくり研修会 横浜国立大学実習船体験乗船」を行いました。

真鶴町には、横浜国立大学の海洋研究の拠点として、大学院環境情報研究院附属 臨海環境センターがあり、その施設を利用して、横浜国立大学の学生や研究者はもちろんのこと、他大学や研究機関も多く訪れ、真鶴町で調査研究を行っています。
今回は、真鶴町役場職員の皆様に、臨海環境センターの見学やその利用状況を知っていただくとともに、大学の調査実習船の体験乗船と作業を体験していただきました。
箱根の山と真鶴の町並みをバックに。船酔いされる方も一人もいらっしゃらずよかったです。

講師として、横浜国立大学 下出准教授に多大なご協力をいただき、研修前半で、実習船の体験乗船と海洋調査を行いました。真鶴港から水深200mの沖合まで航行しました。海況も穏やかだったので、箱根の山からつづく傾斜地に民家の並ぶ美しい真鶴町の町並みや、三ツ石の横からのアングルでの眺めも楽しむことができました。
下出准教授 操船から講義まで多大なご協力をいただきました。

 調査は、水深0m、10m、50m、100mの各層から採水し、水温測定と、0-100mでのプランクトン採集を行いました。
水深100mから採水した海水の水温を計測中。

0-100mで採取したプランクトンサンプル。
 その後、臨海環境センターに戻って、採水海水の塩分の測定や、プランクトンの観察を行いました。プランクトンは、環境によって出現種が異なるので、過去の職員向け研修や、町内子ども向けで、港の岸壁から採集したものを観察したことがある職員の方々からはその違いにも興味を持っていただけたようでした。
プランクトンの観察。
 観察後は、下出先生より、センターの変革や利用状況と、相模湾や真鶴周辺海域の海の特徴や研究内容について講義いただきました。
下出先生による講義。

採取したプランクトン。
 最後は、ワークショップをしていただきました。今回の体験を活かして町の振興への利用を考えることをテーマに2グループでディスカッションしていただきました。短い時間でしたが、ぜひ実現させていきたいナイスアイディアが生まれてきていて、スタッフ側もワクワクするような活動になりました。


また「真鶴の海の自然が豊かである」ということは知ってはいたけれど、たくさんのプランクトンを見るなど実際に体験して、本当に理解が深まったという感想が多かったのが印象的でした。大人にとっても体験するが大切だということを参加者のみなさんと開催スタッフも共有し、改めて学ばせていただくことができました。
お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。


※今回のイベントは、「船の科学館『海の学びミュージアムサポート』」の協力により、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

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